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第38回さくら塾フォーラム
佐倉を学ぶ:「市民ファンドによるまちづくり」
講師 山中 伸枝 氏  (NPOマネースプラウト)

 

「市民ファンドによるまちづくり」のポイント

資金調達の目的を明確にする

出資者のリターンと事業の将来性を熟考する。

組織形態―責任の所在を明確にする→株式会社・投資事業組合・NPO・LLP等あるが、 一長一短がある。

市民ファンドという言葉は、人によって意味合いが異なる。

 

資金調達法のいろいろ

個人出資

→ 事業の安定性に問題あり、思い切ったことができない
助成金

商店街ファンドなど。 中小起業庁 →期間限定、金額限定。助成金終了後の準備も必要

不足分の調達必要→融資を受ける際、ハンズオン部分の存在が問題となることあり

私募債(債権)

少人数私募債  パン債など
基金

寄付的な意味合いが強い(自然エネルギー市民ファンド、世田谷、まちづくりファンド)

 



まちづくり成功のポイントは?

まずは資金が必要だが、資金調達は単なる手段ではなく、目的達成のためのプロセスである。

ここで、四つの質問。

早急に結論を求めるのではなく、以下四項目を検討することが大切だ。

「何のために?」

「誰のために?」

「どのくらいの金額を?」

「いつまでに?」

→いかに行動するか?(いかに資金調達するか)を検討する。

山中さんは、HOW TO DO でなく、HOW TO ACTが重要だと考える。

四つの質問への回答の如何により、資金調達方法は異なる。

 




成功事例の特徴は。

シンプルで、お客様がわかりやすい目的がある。かつ、単発的でなく、継続している。

「金は天下の回りもの」というが、自分のところには回って来ないと嘆く人がある。

回ってきている人の行動形態は?

→お金の使い方が他の人と違う。使うお金が「投資」につながっている。(反応のあるものにお金を使う)

まちづくりも同じではなかろうか。お金を使った結果、実質的により大きくなっていくような使い方を考えていかなければならない。

佐倉の市民ファンド・・アイデア思いつくままに。

有名監督と合宿をしよう!(がスポーツ合宿)という活動。

市内のみならず、市外から参加して頂くことを考えたい。活動に市民から理解を得、次の出資をしてもらえるような内容であることが望ましい。

・佐倉在住の外国人に、出身国自慢をしてもらう活動。

佐倉市内の案内活動。(転勤族で佐倉に住む人たちは、佐倉市内の情報を求めている。が、観光等の情報を得ることは意外と難しい)

いずれにしても、参加することによってコミュニティが広がり、互いに得るところのあるような活動を、市民は待っている。そこで市民ファンドの果たす役割は大きいだろう。

佐倉には、素晴らしい歴史・文化、そして人材がある。市民ファンド等も含めて、行政や民間らが持てる知恵や情報を集結し、互いに手を携えて発進してゆくことで、佐倉はよりよいまちになってゆくと思われる。

 


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質疑応答

公共事業を継続して行っている。

企業が認められるにはどうしたらいいのかを考えているが、自治体の中での位置付けが重要だ。

佐倉市にはたまご債のようなものを行っていた経緯あり。市民の先見性が感じられる。確実な投資。今後は債権に変化させることができればと考えている。





NPO事務局をしている。

自己資金・助成金・会費等で活動資金を賄っているが、経営面は苦しい。もっとまとまったお金があるといいと思う。目に見えない精神的なものの価値を、どう理解してもらうかを考えている。

イベントには、市民の方に多く参加してほしい。応援者も増えてほしいので、活動の面白さをアピールしてゆきたい。街中をステージとして、佐倉になくてはならない活動でありたい。

互いに顔が見えれば、リターンはお金でなくてもいいのでは。満腹、楽しさなど、目に見えないリターンも大切だ。

次へ次へと期待して参加できるようなイベントを開催するといい。
助成金を得て、文化関係のイベントを開催している。助成金が切れる時期をいつも頭に置いて活動を行っている。
市民の活動→ボランティア ボランティアは自発的活動であるにもかかわらず、日本では「無償労働」と訳されているのが残念だ。活動を継続するには、お金のやり取りがあることが大切だ。

「お金の連鎖」 稼ぎたい→稼いだお金で誰かを喜ばせたい→・・

アメリカでの体験。近所の少女たちが近所のお宅を回って「13歳記念ダンスパーティを企画しているので、何でもいいので13個下さい」豆、楊枝など13個なら何でもいい、といわれた。

アメリカでは13歳は記念すべき年、パーティを盛り上げるために、町の人から集めたものを、13歳をテーマに手を加えて加工してパーティを盛り上げるとのこと。一生記念に残るパーティをするんだ、と張り切っていた少女たちの姿が忘れられない。同時に、そのようなパーティの存在を町の人に知らしめていることも憎い限りだ。

お金は、次に喜びを伝える道具と考えている。なんでも0円が美しいとは思わない。工夫すれば、お金が回って自分も人も満足できる。

ボランティアそのものは無償でも、ボランティアしたことによる見返りが何かある方がいい。

例えば、クリック募金などにより団体にお金が入る、なども有効だろう。ボランティアにまつわる問題はこれからも課題である。

中高年が社会貢献したいと思った時に、活動自体は無償であっても、何かしらトクするような活動があるといい。

指定管理者制度や市民ファンド等を取り入れることは、行政側の財政を助けることになるので望ましいと思う。

他市では、税金の使い方を市民が選べるという制度もあるそうだ。

見えないものをリターンとするのはいかがなものか。(生きがい、健康等)

活動を客観的に評価するためには、とことんお金に換算したほうがよい。お金は、一番客観的に測れる尺度だ。市民からの理解も得やすいのでは。

地元の一部の人のみが関係するイベントはNG。町全体を意識したまちづくり、まち全体でそのイベントを育てようという気運が必要ではないか。「市民によるまちづくり応援ファンド」の誕生を待っている。

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