和太鼓匠:太田雅人さん

屈託のない笑顔は二十代の若者にも見える。「ここまでやってきた苦労は全く感じないんですよ。」そう語る。
名刺の肩書きは「和太鼓匠」。十年間、和太鼓の演奏と指導にとりくんできた。現在、和太鼓芸能集団「どんどこしょ」を主宰し、ほぼ毎日の太鼓指導のほかに年間二十回の演奏活動をこなす。プロとして多い方ではないが、純粋に楽しんで演奏したい気持ちと、何よりも演奏の質が大切なのだ。
だから「和太鼓匠」と名乗り、己の技と同時に指導にもこだわるのか。思うに指導とはただ教えるだけにとどまらず、ばらばらの音を「音楽」という一つのアートにまとめることでもあるのだろう。
あるいは柔道の指導者だった父君の影響もあるのかもしれない。短い間だったが、彼自身も音楽教師だったことがある。
いま欲しいものを尋ねてみた。  「定期的に練習できる場所が欲しいですよね。演奏の質を高めていきたいし。」
練習場所の確保が難しいらしい。和太鼓の響く音には中途半端な防音スタジオは意味がないのだ。音楽ホールを発表の場とすれば、練習場は創造の場なのだという。平成の匠にとって、それもまた大切な舞台なのだ。
良い演奏がしたい、現在作曲も依頼していると語った。クラシックの名曲のようにどのオーケストラでも演奏され、誰もが知っているような曲が太鼓にあってもいい。
そう言ってまた、若々しい顔をほころばせた。



成田市の成田観光館前で、
「秩父屋台囃子」の演奏


どんどこしょ編曲による
「三宅」という曲を演奏する太田さん

誰もがしっている和太鼓の名曲というものが
あっても良いですよね

和太鼓奏者、指導者として主に北総地域を中心に活躍。平成九年より和太鼓芸能集団「どんどこしょ」を率いるほか、若手の育成にも精力的に取り組んでいる。

和太鼓芸能集団 どんどこしょのホームページ 
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/4870/